
2009年1月1日の朝は、明るい会の八ツ場(ヤンバ)ダム視察のために、4時45分に起きました。前日の大晦日は9時には寝てしまいました。紅白を見なかったのはテレビのなかった学生下宿の頃以来。昨年の紅白は新しい工夫が凝らされていたそうで見られなかったのが残念。7時に稲毛駅に集合。私の家は千葉県富津市、最寄り駅は青堀。稲毛駅まで1時間半かかります。職場は幕張ですので通勤時間とほぼおなじ。15人の仲間と出発しました。元旦のこととてまったく渋滞に会うことなく、10時30分頃吾妻渓谷に着きました。
伊藤元群馬県議の説明を聞きながら約一時間渓谷ぞいにあるいて見学。ダムは仮放水路の工事が始まっていました。雪が少し残っており、かなりの寒さでしたが、渓谷は激流に洗われ、独特の厳しい美しさを見せてくれました。春や秋にはまた異なった風情があることでしょう。
ダムはこの渓谷の上流部に作られるということですが、激流が流れなくなったら、この景観は大きく変わってしまうことでしょう。
このダムはもともとはカスリン台風の被害を受けての治水から発想されたとのことですが、現在はダムがなくても下流への影響は殆ど変わらず、治水のためにはむしろ下流域の堤防が重要であるが、ダムのために堤防補強は遅れているとのこと。実際、渓谷を見ると上流で大雨が降ってもこの曲がりくねった深い渓谷が天然のダムの役割を果たしていることがよく分かりました。
利水の面では水あまりはすでにあきらかで、この八ツ場ダムは無駄な公共工事の典型と言えるでしょう。
しかし、現地の状況は複雑です。50年の長きにわたってダムに賛成しなければ道路の改修も認めない、旅館の修繕をしたくてもダムに沈むとあっては思うに任せない。現地(川原湯地区)の世帯数はこの10年で7割以上減少しました。残された現地の住民の多くが余儀なくダムの建設を前提にして将来の生活を考えざるを得なくさせられています。
百年来の大不況といわれるときに、こうした無駄は許されません。このお金を千葉県の中の雇用と福祉のための事業に回すことが急務です。同時に現地の人々には国が責任を持ってその暮らしが成り立つような支援・再建を法律を作って進めることが必要でしょう。
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